CD ALBUM
A**S
振り切った世界観が絶妙
MOZUのサントラは今までの菅野さんのサントラとはまるで毛色が違い、メロディが極限まで削ぎ落とされています。なぜこのようになったのかということを知ると、この作品の事が一層好きになると思いましたので、wowwowで放映した菅野さんのドキュメントなどを参考に、作品の背景についてご紹介致します。2014年1月19日に行われたMOZU音楽打ち合わせで、作曲者の菅野さんは羽住監督から音楽制作にあたって3つのキーワード≪深まる謎・ノイズ・振り切った世界≫を提示されていました。1、深まる謎不気味な音の羅列が物語を彩っている6曲目「モズの早贄」では、例えばピアノ本体を菅野さん自身の手でバンバンと叩いている音(1:54付近から)や、ピアノ上面のふたを開け弦を直接はじいている音(2:15付近)などでも、よく発揮されていると思います。監督は「噛めば噛むほど謎が深まるようなものが欲しい」と仰っていました。2、ノイズ「ノイズを録音します」といってエレキギターを自身で弾いたりこすったりした時の音が収録されている2曲目「真実の断片」は、作品にとって重要な第1話のオープニングで使われていました。監督は「ノイズなんだけど、曲になっているようなもの」とオーダーしていました。 サウンドトラック全体を通してメロディとは程遠い曲が続くので、いざメロディが出てくるとその効果は非常に大きく、感動が増すようにも感じます。たとえば5曲目「百舌の叫ぶ夜」のレコーディング時には、菅野さんがオケに「水族館の水の中で…夢みているような…透明感のある雰囲気で…最後の音で地の底に落ちる。落ちて絶望感があるんだけど…美しく」という指示を飛ばしていました。2:57付近からのストリングスがその演奏ですが、非常に繊細で美しい曲です。3、振り切った世界そして印象的なメロディが持ち味の菅野さんを最も悩ませ(楽しませ?)たのが「メロディはいらない」という言葉だったようです。菅野さんは「メロディを褒められることはあるんだけど、いらないんじゃ…」「監督の振り切れ感が超本気モードっぽいんで、こっちも考えないといけないな」と言って、ヒントを探しに街に出たようです。その中でお寺の鐘の音を録音したのですが、それは「ドラマの中であまりに人が死ぬんで鎮魂の音を入れたい」と思ったからだそうです。 そして完成したメインテーマを監督のもとに持っていたのですがNGになってしまいました。監督によると「メロディが先に走っちゃってる気がする」「なんだかよくわからない全貌がつかめない感じが流れている方がいいので、もっと振り切ったものをとオーダーした」とのことでした。 振り切った世界とはなにか…何度も自問自答して、更に曲想を練りあげていった結果完成したのが1曲目「MOZU」です。これを聴いた監督は「あ、来たなって感じがしましたね。もともと劇伴ぽくないノイズっぽいものでとオーダーしてたので、そういう意味では本当に振り切ってきたな、かっこいいなと思いましたね」と大満足の様子。MOZUには主題歌がないので、それに匹敵するものを求められたというこのメインテーマは、作品中では第1話のラストシーンで初めて流れるのですが、主演の西島秀俊さんも「あのラストシーンでメインテーマがかかる時、本当に鳥肌が立って、もう何回も何回も観たけど全然飽きないんです」と絶賛していました。 MOZUの録音が終了した3月18日、菅野さんは自身のTwitterで「僕史上、もっとも振り切った音楽になりました。あまりにも振り切った映像との闘いの日々でした。しばらく死にます」とつぶやいていました。
あ**イ
買って良かった
テレビを見て、録画もしました。とても興味深い内容でした。その内容にバッチリのサントラだと個人的に思いました。聞いてみて、カッコイイーーサントラです。
あ**あ
大満足
サントラが出たというので買いましたが、非の打ち所が無いですね。買って後悔することは無いと思います。ドラマで流れているのを聞くのとは違って格段に音質が良くなってますし、重厚感も増して素晴らしい出来です。ただ、静かな曲の後にいきなり凄い勢いの曲が流れたりするので必要以上に音量を上げない方がいいかも。たまにダークナイトっぽいとか言われてますが、自分からしたら「どこが?」って感じでした。因みにオススメは、1.MOZU 5.百舌の叫ぶ夜 8.パラサイトネット 12.償えない罪 等ですまだありますが長くなるのでこの辺にしておきます。
Trustpilot
3 days ago
3 weeks ago